令和5年4月に東北学院大学五橋キャンパスが開校しました。泉キャンパスと多賀城キャンパスから5,000人の学生が移動し、土樋キャンパスと五橋キャンパスに集約され、約11,000人もの学生が五橋駅の周辺地域に集中し、学都仙台を象徴するエリアへと変貌しました。
さて、ニュース報道等でキャンパス周辺地域の賃貸物件が「争奪戦の様相」と報道されました。また、賃料ベースも高くなったかの報道も。
はっきり言って一部の業者に煽られている感は否めません。
確かに五橋駅周辺地域はもともと賃料が高い地域ではあります。しかし報道された賃料を見ると、新キャンパス開校を目論んで建築した新築物件や築浅物件の賃料相場を掲げているようです。既存のアパートやマンションの賃料相場まで高くなったとは言えないのです。このことは弊社だけではなく、地元業者も同様に思っています。
五橋駅から徒歩15分圏や自転車10分圏とエリアを少し広げれば、賃貸物件の争奪戦?などといった過激な状況ではないのです。また、五橋駅とキャンパスは直結ですから地下鉄南北線の駅エリアであれば通学は十分可能なので、賃料を低く抑えた物件は多くあります。
先ずは特定業者に煽られて、踊らされることなく物件情報を見ることでしょう。
ただし、好条件の物件はそれほど多くは無いので、これだ!と思ったら早い決断力も必要です。
土地・建物の購入や、建物の賃貸を探される際の条件には、立地条件があります。
ここ数年の仙台市内の土地価格で特に高い上昇率を示したのは、地下鉄東西線沿線各駅から徒歩圏内でした。
賃貸住宅についても地下鉄東西線駅徒歩エリアの物件は入居率が高く、春の移動時期になりますと、成約がとても早い状況でした。
希望の揃った好条件物件を見つけたら、行動は迅速にしませんと、他者から先に申込みがなされ、時間差で残念結果になることも多くあります。
売買も賃貸も物件情報についての相談は地元の不動産業者がよろしいかと思います。
部屋探しって早ければ良いの・・・?
学生向けアパート・マンションは退去する予測が付きますが、地下鉄沿線は社会人も多く入居しているので予測ができません。
3月に退去(引っ越し)する物件が年間最も多く、退去通知の連絡はその1ヶ月前がほとんどです。そんな訳で2月になってから退去の連絡が多く入りだします。
新入学の方は3月下旬には入居したいという方が最も多く、合致するのが難しい時期でもあります。
毎年のことですが、地下鉄駅徒歩圏の好物件を決めている方々は、早期に探しはじめ、気に入った物件を早くても契約しているのです。家賃起算日と入居日は一致ではないので、1月契約し(家賃負担)、入居は(引越し)3月といった方もいます。
学生向け、立地や条件などがいまひとつ劣る物件は、早期申込みでも家賃起算を数ヶ月先に伸ばして良いといった物件はもちろんありますが。
入居後にまた住み替えとなると、あらたに掛かる費用が嵩みますので長い目で判断されることも肝要かと思います。